年已長大
とある。これを普通に解釈すると、既に年老いている、と考える。一般にもそう解釈されている。
ところが張明澄さんは「誤訳だらけの邪馬台国」で「長大」とは大人になった事をいう、とする。そうしてそのような「長大」の使い方を例示している。
中国語を母国語とする張明澄さんがそう言うからそうなんだろうと思う。
ならば、その後に続く「無夫婿」(夫または婿はいない)とのつながりがいい。つまり、「大人になったけれど夫はいない。」となる。
神に使える巫女のような存在だから結婚はしないのかもしれない。
或いは神と結婚するのかもしれない。
そうして、子供はできないから、卑弥呼の後を継ぐ少女をどこかから見つけなければならない。それが宗女である台与となる。
そのように解釈し想像すると卑弥呼の風景が随分見えてくる。