昨日ネット上で奇妙な物を見た。卑弥呼が受取った「親魏倭王」の金印の印影だ。
GoogleCromeで、”親魏倭王 印影” と打込むと画像検索結果欄に印影がズラズラ出てくる。
「親魏倭王」の金印は見つかっていないのになぜ印影が存在するのか?
そのあたりの事情は
楽篆堂さんのブログ
http://www.lucktendo.co.jp/blog/2013/12/post-431.php
に簡潔な説明がある。それによると、
印影は「宣和集古印史」という書にある。この書は江戸時代に日本に来て横田実という古印収集家が持っていたのを国立博物館に寄贈したそうだ。実際国立博物館の画像検索で書物の表紙2ページだけは見ることができる。
https://webarchives.tnm.jp/imgsearch/show/C0082622
「親魏倭王」の印影は見ることができない。残念。
また、今は筑波大学付属図書館に全8巻があるらしい。8巻もあるから相当量の本らしい
戻って「宣和集古印史」とはどんな書か?
古代からの印の印影を集めたものらしい。それを印譜という。宣和年間に北宋の徽宗が作らせた印譜が有名だが現存していない。それを明時代の来行学という人が見つけて編集したものが「宣和集古印史」だそうだ。
その、「見つけて」というのが怪しいが、ともかく「宣和集古印史」というのを見てみたいものだ。
まず、印影の大きさが気になる。「漢委奴国王」金印と同じサイズだろうか?