衛星写真で日本の古墳群をみるとこうなる。上図は大阪府にある応神天皇陵周辺だ。一番大きいのが応神天皇陵だ。
私は、一見してそのランダム性に驚いてしまった。
前方後円墳が種々雑多な方向に向いているではないか。
これを、エジプトのピラミッドと比較するとよくわかる。
こちらは東西南北が実にきっちり設計してある。
このように、古墳時代の日本人は方位つまり東西南北にはかなり無頓着だったようだ。
東西南北に無頓着という事は太陽の運行に無頓着ということであり、暦に無頓着だったと言っていいと思う。
暦に無頓着という事は暦がなくても十分生活できたという事だ。
気候が温暖であって、少々種まきの時期を間違えても作物が実っただろう。
古墳時代でも暦に無頓着だったから、その前の弥生時代、つまり卑弥呼の時代でも暦みたいなものはなかっただろう。
魏志倭人伝の魏略註にあるように「正歲四節を知らず」だった。
と以上、古墳のランダム配置と魏志倭人伝の「不知正歲四節」の関係を議論した。
論理はかなり飛躍しているが容赦してほしい。
それにしても前方後円墳は実に好き勝手な方向を向いている。
これだけランダムだと古代人は何物にもとらわれない自由闊達さをもっていたのかな?などと考えてしまう。