前回古墳はランダム配置だと言った。
本当にそうか、他地域で見る。
まずは大型の古墳では最も古いと言われる箸山古墳から北を見る。上図の最下段にあるほっそりした形の良い(と私は思う)古墳が箸山古墳だ。池が北西側に接している。数個見える古墳は、うーん、大体西向きだが厳密な方向性はない。図最上部辺りに南向きの古墳がある。
次に仁徳天皇陵周辺だ。南西向きと西北西向きが混じっている。
第三に佐紀盾列古墳群だ。平城京のすぐ北にある。ここは大体南向きだ。一個東向きの古墳が左側2個の南向き古墳の南隣にある。森の形はかなり崩れている。
上図最下段中央、「Yahoo地図より抜粋」の「Y」の字のすぐ上にある森は円墳っぽく見えるが前方後円墳の前のスカート部分が平城京の大極殿を作るために削られてしまったそうだ。古代でも墓を破壊するという事があるという例だ。因みに平城京を作るときには、相当な数の古墳を破壊したと想像する。
最後にさいたま古墳群だ。干支の年号と「ワカタケル大王」の文字入りの鉄剣が出土したことで有名だ。ここは大体南西を向いている。
という事でローカルで見るとある程度の方向性はあるけれども、全体としては方向はランダムだと言っていいように見える。
少なくとも、ギゼーのピラミッド群にみられるような厳密な方向性はない。