ロシア人が
「ソ連時代の良き遺産はブラックユーモアしかない。」
と言った。
これ自体が、立派なブラックユーモアだ。
そこでもうひとつ:
「ロシアをダメにしたドイツ人が二人いる。誰か?」
...
確かに、ロシアは、共産主義国家ソ連となってほぼ70年間停滞してしまった、
と言える。
これに倣って、日本のブラックユーモアをひとつ:
「日本の高度経済成長を支えた中国人がいる。誰か?」
ちょっと考えてもらいたい。
日本の高度経済成長とは、池田勇人の所得倍増政策から始まって、
1980年代のバブルまでの期間といっていい。
インフレではあるが、賃金はそれ以上に上がり続けた、
銀行の定期預金も3-4%はあったかな、ほっとけば利子で増えた。
土地も上がり続けて、下がることなどは想像もできなかった。
家庭には、まずテレビが入ってきた。次に洗濯機、冷蔵庫。
さらには、カラーテレビ、クーラー、そして車、と物がどんどん増えた。
そんな時代だった。
その高度経済成長を支えた中国人は誰か?
・・・
「答えは毛沢東だ。」
毛沢東が、共産化や文化大革命によって中国の経済成長を遅れに遅らせた。
鄧小平の時代になってようやく経済成長へと向かった。
おかげで日本が経済成長する余地ができた。
もしも日本の10倍以上の人口を持つ(つまり労働力と市場が10倍以上)
中国が第2次大戦後すぐに経済成長を始めたら、
日本には割って入る余地はなかったかもしれない。
そういう意味で日本にとっては幸運な時代だった、と思う。
以上、ブラックユーモアという程、毒はないかもしれないが。