なぜこの15天皇のみか?
後に付加えたものではないか?
等々の疑問が残る。
一方、日本書紀にはすべての天皇の即位年の記載があるけれども、初期の天皇の在位年数が異常に長い。
また古事記の方が日本書紀より早く成立しているから、それだけ古い「語り」を反映しているに違いない。
中公新書「天皇誕生」遠山三都男著(2001)からの孫引きだが、水野祐著「日本古代王朝史論序説」(小宮山書店1954, 新版1992早稲田出版)では、この崩御年のある15の天皇のみが実在したとするらしい。
さすがに、15天皇のみが実在とまでは言い切れないと思う。古事記の語りの流れを尊重したい。
ところで私の過去の「天皇の崩御年」の記事で允恭天皇の崩御年を見落としていた事に、今回気付いた。後ほど訂正する。